お墓参りに適した花とは?供えてはいけない花とその理由とは

お墓参りの基礎知識

お墓参りで花を供えるのは、故人への敬意と追悼の気持ちを表す重要な行為です。ただ、なぜお墓参りで花を供えるのか、またどんな花がいいのかなど、お墓参りの花について本当に意味では理解していないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、お墓参りの花の選び方や意味、タブーについて詳しく解説します。

お墓参りで花を供えるのはなぜ?

お墓参りで花を供えるのは、どうしてなのか疑問に思ったことはありませんか。実はお墓にお花を供えることは、仏教的にも意味がある行為です。お墓参りで花を添える理由も説明します。

お釈迦様が花を添えたから

お墓参りで花を供える習慣は、お釈迦様の行動に由来します。お釈迦様は、亡くなった弟子の遺体に花を添えました。この行為が、後の仏教徒たちに受け継がれ、現在の花を供える習慣につながっています。

花は生命の美しさと儚さを象徴し、故人の思い出を鮮やかに蘇らせます。また、花を供えることで、私たちは故人との絆を再確認し、感謝の気持ちを表現します。この行為は、悲しみを和らげ、心の中で故人と対話する機会を与えてくれます。

仏教には「五供」という教えがある

仏教の「五供」という教えも、お墓参りで花を供える習慣に影響を与えています。五供とは、仏様に捧げる5つの供物のことで、花・香・灯明・食物・音楽を指します。花は五供の中で最初に挙げられており、その重要性が伺えます。

また、豆知識ではありますが、お供え花にも種類があって、仏壇に添える花を仏花、お墓に添える花をお墓花といいます。

お墓参りのお供えに適した花は?

お墓参りの花はこれにしなくてはいけないという決まりはありません。思いがこもっていればどんな花でもいいと思います。もし故人が好きな花があればそれでもいいと思います。

ただ、一般的にお墓参りに適しているといわれる花もあります。以下に代表的な花を紹介します

菊はお墓参りの定番の花であり、長く咲き続けることから、故人を敬い、長寿を願う意味が込められています。特に仏事において重要視され、厳粛な場にふさわしい花とされています。白や黄色などの落ち着いた色合いの菊は、静かに故人を偲ぶための最適な選択です。

キンセンカ

キンセンカは、その明るい色と丈夫さから、お墓にお供えするのに適した花です。特にオレンジや黄色のキンセンカは、元気で明るい印象を与え、故人への感謝や敬意を表現するのにふさわしいです。また、比較的安価で長持ちするため、お墓参りに最適です。

カーネーション

カーネーションは、特に母の日などで親しまれる花ですが、故人に対する敬意や感謝を表すのにふさわしい花です。特に赤やピンクのカーネーションは、愛情や感謝の気持ちを込めるのに適しています。故人が親しい存在だった場合、この花を選ぶことで、より個人的な気持ちを伝えることができます。

お墓参りでタブーとなっている花は

お墓参りに適さない花には、散りやすいものや、強い香りのものなどがあります。これらは、場の厳粛さや故人への敬意を欠いているとされるため、避けるべきとされています。

また、とげや毒のある花も、他の人々に危害を加える可能性があるため、タブーとされています。これらの花を選ばないことで、静かで厳かな空間を保つことができ、故人を敬う気持ちを適切に表すことができます。

すぐに散ってしまう花

すぐに散ってしまう花は、お墓に適していません。花びらがすぐに落ちてしまうことで、供養の場が散らかり、故人への敬意が薄れてしまうと考えられます。特に桜やバラのような花は、風が吹くとすぐに散ってしまうため、避けるのが良いでしょう。

香りが強い花

ユリやジャスミンなど、香りが強すぎる花は避けましょう。強い香りは他の参拝者の迷惑になる可能性があります。また、虫を寄せ付けてしまう恐れもあります。お墓の清潔さを保つためにも、香りの控えめな花を選ぶことが望ましいです。

とげがある花

バラなど、とげのある花もお墓参りには不適切です。とげは怪我の原因になる可能性があり、また攻撃的な印象を与えかねません。お墓参りは平和で穏やかな雰囲気が大切です。

毒がある花

スイセンやキョウチクトウなど、毒性のある花も避けるべきです。これらの花は、生命を脅かす可能性があるため、お墓参りの花としてはふさわしくありません。お墓参りは生命を尊ぶ行為であり、毒のある花はその精神に反します。

お墓参りに適した花を選ぶポイント

では、お墓参りに適した花を選ぶにはどうすればいいのでしょうか。お墓参り用の花を選ぶ際のポイントについてお伝えします。

故人の好きな花を選ぶ

お墓参りに適した花を選ぶためのポイントとして、故人の好きな花を選ぶことが重要です。供え花は、あくまでも故人のために供えられるものなので、一番は故人の好きだった花を選んでおけば間違いありません。

縁起が良い花

他に組み合わせる場合は、できるだけ縁起がいい花を選ぶといいでしょう。例えば、花言葉が長寿や生命に関するものだったり、幸運を呼ぶとされている花がおすすめです。ただし、あまり派手すぎる花はお墓への供え花としては合わないのでその点は注意しましょう。

長持ちする花

お墓参りは、なかなか頻繁にいけないという方も多いと思います。そのため、できるだけ長持ちする花を選ぶことをおすすめします。また造花やドライフラワーは駄目なのかと疑問を持つ方もいるようですが、造花やドライフラワーでも、故人を偲ぶ気持ちには変わりなく、問題ないとされています。

お墓参りの花の費用は

お墓参りの花の費用は、花の種類や数、購入場所によって異なります。一般的な価格帯は500円から3000円程度です。季節の花や地元の花屋で購入すると、比較的リーズナブルな価格で入手できることが多いです。

また、造花を選択する方法もあります。造花は長持ちし、季節を問わず使用できるため、経済的な選択肢となります。

まとめ

本日は、お墓参りの花について、お供えで花をする理由やおすすめの花、費用相場や注意点について紹介しました。お墓参りに行かれる際は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。

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